企業等データ
設立 | 1973年7月 |
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所在地 | 愛知県半田市花園町6丁目28番地の10 |
従業員数 | 22名 |
URL | https://www.kato-denki.com |
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資本金 | 6,000万円 |
TEL | 0569-21-6182 |
事業者紹介
72時間の壁を越えた!捜索・発見が可能な子ども・高齢者等見守り捜索サービス
西暦2000年に世界で初めて自動車盗難防止用の遠隔操作・位置情報通信サービスを開始した後、2015年以降は車載技術をベースにした人の見守りサービスを本格化し、誤差50㎝で捜索発見可能な「SANフラワー見守りサービス」や高精度GPS位置情報サービス「MAMORIA GPS」など、子ども・高齢者向けの見守りサービスを開始した。2022年9月には同一の通信技術を応用し業界初となる送迎用バスの車内置き去り防止安全装置をいち早く発売しサービスを開始した。
サービスの経緯と目的
PHSからLTEへ
1995年に発生した阪神淡路大震災を契機に人を短時間で捜索・発見するためのシステム開発を目指したが2000年に民生利用が可能となったGPSシステムは位置精度が非常に悪く、誤差が数kmにも及ぶことがあり実用には適さなかった。そこで、まず車両の盗難防止を目的として国内初の通信技術であったPHS網を活用して独自の特許技術により位置精度を向上し、平均誤差約70mで捜索可能なカーセキュリティを開発した。一方で、当時の充電池は低容量で大型だったため、人の捜索・発見システムの開発は困難であった。その後、Li-Po電池(リチウムポリマー)の小型高容量化が進みLPWA通信や4G/LTE網が利用可能となったことから、人用の捜索・発見を可能とする小型高性能な位置情報システムの開発に至った。
サービスの特徴と独自性
最新のIoT通信技術を利用した人や自動車のセキュリティシステム
当社開発の位置情報通信サービスは、カーセキュリティで培った技術による車載対応を前提とした設計であるため、低温から高温まで利用でき、低消費電力設計である。
人用の端末では長時間の利用が可能となり、さらに独自設計による小型の高性能アンテナ1本でGPSとLTEの電波を受信可能としたことで、子どもでも持ち運びができる小型軽量化(約33g)を実現した。2022年9月に開発した送迎用バスの車内置き去り防止安全装置にもこの通信システムを利用し、バスの位置情報だけでなく、緊急時のメール通知や車内の温度情報もリアルタイムで表示できるサービスを開始した。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
IoTで効率の良いアナログとデジタルによる見守りサービス
従来から子どもや高齢者の見守りは人海戦術によるアナログ的な方法が主流であるが、常時見守りには限界があり、近年はIoT技術を活用した高効率な見守りサービスが推奨されている中、当社の見守りサービスが名古屋市や半田市等の自治体で認知症高齢者への利用が開始された。「MAMORIA GPS」は車載対応可能なレベルに高品質化したことで、プロの警備保障会社にも採用されており、高精度な位置情報により効率良く捜索・発見ができるサービスを低コストで提供できるようになった。遠隔操作や見守りサービスの応用範囲は広く、本サービスの活用例はさらに拡大可能である。