企業等データ
設立 | 2004年4月1日 |
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所在地 | 岡崎市細川町窪地63-1 |
従業員数 | 7名 |
URL | https://ans1828.com/ |
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資本金 | 1,200万円 |
TEL | 0564-66-8228 |
事業者紹介
石屋から地震対策メーカーへ
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当社の前身は1828年創業の石材店である。阪神淡路大震災発生当時、石製品には有効な地震対策がなく、倒壊した墓石等を目の当たりにし、石製品を地震の被害から守るべく、ゲル素材を利用した地震対策製品を開発、全国約160社の石材店に展開、現在その施工数は全国で約16万基となった。その後、東日本大震災を経験されたある企業様より、産業用への流用を打診され、産業用地震対策製品「安震アジャスター」の開発に着手、現在愛知県を中心とする約600社の企業様に導入されている。石材用、産業用ともに「地震被害による倒壊ゼロ」を目標に、安心・安全を追求し、絶えず改良に全力で取り組んでいる。
サービスの経緯と目的
人命最優先という考え方
石材用の地震対策としてスタートした製品だが、東日本大震災で大きな被害にあった企業の現状を目の当たりにする機会があり、工場等の地震対策サービスを普及させたいと考え、その企業の財産であるヒト・モノ・カネを守るために考案された粘着ゲルと高減衰ゴムの複合製品「安震アジャスター」の展開をスタートした。その設置で設備機器等を足元から支えるべく転倒・落下・移動防止、そして人命を守るための避難経路の確保を最重要課題と捉え対策を施し、大規模地震発生の際にその備えを万全とする地震対策サービスを、ご当地であり特にものづくり企業が集積する「愛知」を皮切りにして、現在は全国に展開している。
サービスの特徴と独自性
震度7に対応する地震対策
当サービスの最大の特徴は、震度7に対応する地震対策であることである。取付け・取外しもカッター1本で簡易に行うことができ、設備の移設が多い場合でも、アンカー施工では床に穴が開くため繰り返しの施工で床自体の劣化を招くところ、対して当サービスの製品である「安震アジャスター」施工なら、床の強度を守ったまま、何度でも施工することが可能である。また床に穴をあけずに施工ができるという利点から、施工時の粉塵等の発生がないため施工場所を選ばず、その汎用性の広さから、生産工場、クリーンルームや研究室、医療現場、食品工場等様々な場所や状況、環境に対応できる地震対策となっている。
サービスにおける生産性向上のポイント
安全とコストの両立
設備機器等への地震対策として一般的なアンカーボルトでの固定は、生産効率をより高めるために設備機器等の移設を頻繁に行う場合が多く、そのたびに床に穴をあける為その穴の数が増え、床の劣化が進んでしまう。当サービスである「安震アジャスター」は粘着ゲルと専用治具を合わせて使用するため、床に穴をあけて傷をつけることがなくフラットな床面のまま強度が保たれる。そのため、繰り返しの取付や取外しが簡単に可能で、設備機器等の移設の度に取り換えをする必要がなく、その回数が増えるほど、当サービスを導入した企業ではコストの削減が見込まれ、アンカーボルトと比較して大きなアドバンテージとなり、生産性向上に繋がる。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
安心・安全を提供する
設備機器等の移設を頻繁に行う企業において、設備の地震対策をアンカーボルト固定から「安震アジャスター」施工にすることで、作業員の要する時間・労力・コスト等が軽減され、働き方改革に繋がる。また、当社ではWEBを活用した新たな営業スタイルの導入に伴い、名古屋に支店を新規開設して営業部門を強化、その人員の確保を行うことで雇用の創出に繋がった。今後は、当サービスの普及が進むことによって導入する企業が増えることで、その施工をする事業者及びスタッフ等の雇用の増加、ひいては地域経済の活性化にもつながると考える。一番は社会的課題である地震による災害に対する安全・安心の提供ができることである。
今後の展望
標準化を目標に
すべての地震対策サービスはまだその途上にあり、絶えず改良が必要であり、現状に満足せずメーカーや公設研究機関等に協力を仰ぎつつ、極限まで安全・安心を追求していく所存である。そのためには、現在連携する事業者等の協力、増加なくして実現は困難であり、今後も等サービスを理解し、価値を認め、その普及に賛同して連携を希望する事業者を広く募り、事業展開をしていく。その先にある最終目標は、当サービスによる「安震アジャスター」の標準化、つまりこの分野のトップランナーとして国内外で「地震対策を必要とするものには装着されているのが当たり前」という状況になること、そしてそれにふさわしい企業になることである。