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【特別賞】株式会社リウシス

施設管理の統合ツール 「 HoteKan 」

ホテル、清掃会社を運営しながら、 施設メンテナンスの「現場」をスマートにするアプリを提供。 現場だけで修繕・保守が解決する世界の実現を目指す 。 また、修繕データ の蓄積により 、 施設の 故障予防や分析をサポート 。

企業等データ
設立2015年6月12日
所在地愛知県名古屋市熱田区川並町4-7 Rビル
従業員数242人
URLhttps://rivusis.com/
資本金300万円
TEL052-678-6543
事業者紹介
ホテル、ITシステム経営者が立ち上げた清掃会社

ビジネスホテル、ITシステム会社を営む代表が、2015年6月にホテルを中心とした清掃会社を立ち上げた。現在、愛知県を中心に13棟のホテルの客室清掃を行っている。
「場を通じて、そこに関わる全ての人がお互いに豊かにし合える世界を構築する」ことを大事にする。ホテルスタッフ、清掃スタッフ、ホテルオーナー、その施設を利用するお客様、どの視点からも「良し」となる仕組みを作る事を重視している。一般的には注目されない日の当たらない現場にフォーカスし、人手不足の宿泊業界に対して、現場を十分に理解した上でのDXサービスを提供していく。

サービスの経緯と目的
ホテル承継時に苦しんだ修繕履歴

代表が9年前にホテルを事業承継した際、一番大変だったのは「修繕履歴が残っていない」ことであった。施設にある設備がそれぞれどのメーカーで、型番は何で、いつ設置されたか、そしていつ寿命を迎えるのか。見た目にみえる設備と空調・水・お湯の配管、電気ケーブル等の外からは見えない設備。過去に、いつ誰がどうやっていくらで直したか、全く情報が残っていない。その状態で正しい設備投資計画の策定は困難であった。結果、修繕したばかりの所を更に修繕する事態や、寿命の設備を改修せず、大きな事故が発生する怖れがあった。そこで清掃とホテルスタッフ、修繕業者を繋ぎ、簡単にやり取りを行いながら、修繕データが残るアプリを作れば良いと考えた。

サービスの特徴と独自性
施設メンテナンスの現場をよりスマートに

2019年に施設管理の統合ツールである「HoteKan」を開発した。
修繕や定期メンテナンスごとにチャットやデータ管理ができるアプリとして宿泊施設を中心に導入を開始し、これまでチャットアプリとデータ蓄積用のシートや管理システムを並列で使用していた事業者から、一度に完結する画期的なシステムとして評価されている。
過去の修繕履歴も様々な検索条件で直ぐに探すことができ、これまでオーナーや支配人しか対応できなかった内容が現場で判断できるようになった。設備故障による売止期間も大幅に短縮され、客室の稼働率の向上にもつながっている。

サービスの成果・社会や地域に対する影響
古き良き日本の宿泊施設を支えていく

コロナ禍を越えて、宿泊事業者もようやくお客様を多く迎えらえる状況となった。しかし、コロナ禍による財務状況の悪化、設備投資の延期、人材確保の困難が重なり、施設としてお客様を100%稼働で迎えることができる事業者は少ない。適切なタイミングで適切な修繕予防をしてきた宿泊事業者は現在大きく利益を出している。今後、観光立国という産業の柱を担う上で、施設メンテナンスのDX化は必須となる。ホテルを運営する立場としても、日本の古き良き宿泊施設が廃墟となっていくのは見たくないと思っている。HoteKanを通じて、日本の大事な財産である宿泊施設を守っていきたいと考える。

コメント

社長・担当者からの一言

これまで宿泊事業では、「集客」が重要視されていた。
一方で、泥臭い修繕や清掃といった「施設管理」の領域は注目されてこなかった。
管理者よりも、現場のスタッフが喜ぶツールを今後も作り続けていく。
代表取締役 苅谷 治輝 

※このページの情報はすべて2024年1月現在の情報です。