卸・小売

【特別賞】株式会社こども古本店

再生し次のこどもへ。リサイクル絵本提供サービス

読まれなくなった絵本を、1冊1冊心を込めてクリーニング・再生し、次のこどもへ。リサイクル絵本再生工房と“絵本のテーマパーク”のようなリサイクル絵本専門店。

企業等データ
設立2021年1月4日
所在地北名古屋市法成寺ツナギ畑101
従業員数14名
URLhttps://www.kodomofuruhonten.net/
資本金950万円
TEL0568-68-8662
事業者紹介
読まれなくなった絵本を次のこどもへ。 リサイクル絵本を再生する専門店

こども古本店は、愛知県北名古屋市に本店をもつ「リサイクル絵本専門店」。
「リサイクル絵本再生工房」と、絵本を再生する職人など、独自の絵本再生技術と提供体制により、読まれなくなった絵本を次の子育て世帯へ提供している。
リサイクル絵本再生工房により再生された絵本は、以下の3つのチャネルで子育て世帯へ提供している。
・直営のリサイクル絵本専門店にて地域へ提供
・オンラインストアで全国・海外への提供
・絵本専用の移動販売車により、本屋のない地域への絵本の提供

サービスの経緯と目的
リサイクル絵本による子育て支援

代表取締役である中島英昭は、古書店・新古書店チェーンでの勤務経験がある。
大手「新古書店」が成長し、どの地域でも古本を手軽に購入でき、読まなくなった本の再活用の循環が進んでいく中で、市場では「絵本」だけが再生されず廃棄される状況を目の当たりにした。その理由は、絵本はこどもが読むものであり、コミックや単行本と違い、落書きや破れなどがよくあるからである。そういった絵本を再生し、次のこども達のために活用したいという目的から創業した。

サービスの特徴と独自性
手しごとと最新設備による絵本の再生・クリーニング技術

こども古本店は、以下の2つにより、「絵本のクリーニング・再生」にこだわっている。

・手しごとによる修理・クリーニング
絵本を拭くクリーナーは「えがおの力」を使用。除菌効果があり、洗浄成分は植物由来のもので、安全性も高い。また、ページ破れや本の痛みなどを補修する専用器具なども揃え、本の修理・再生を可能としている。

・最新設備によるクリーニング
手しごとでは不可能な、本の細部へのクリーニングは「図書消毒機」にて行っている。図書消毒機は、「紫外線による細菌・ウイルスの除去」「送風によるゴミ・ダニ・ホコリの除去」「消臭抗菌」を行う設備である。図書消毒機によるクリーニングを顧客に絵本を提供する直前に行っている。

図書消毒機の導入、また、リサイクル絵本の再生技術をもった職人と、専用機器をそろえた工房を運用し、子育て世帯へリサイクル絵本を提供しているのは、他にない独自の仕組みである。

サービスの成果・社会や地域に対する影響
リサイクル絵本を通じて「子育て支援」「環境問題解決」の一助へ。 

・子育て支援 
今、書店が急速に減少している。2017年時点で「書店がない町」が420自治体にも上っている。絵本や児童書が自由に手に取れない環境は、こどもの学力低下を招き、地域の人材育成に大きな影響を及ぼす懸念がある。
「リサイクル絵本再生工房+提供サービス」により地域の子育て世帯へ絵本を安定供給する仕組みを整え、子育て環境問題改善の一助となることを目指したい。
・環境問題解決
読まれなくなった絵本をこども古本店に送り、「リサイクル絵本再生工房」によって再生される。その循環により紙資源が何度も活用され、環境問題解決への一助となる。
「リサイクル絵本再生工房+提供サービス」によって、資源の再生の現場をいつでも親子が見学できる仕組みをつくることにより、こどもに「ものを大切にする心」を与え、社会全体の環境問題の根本的な解決の一助となる。

コメント

社長・担当者からの一言

現代のこども達のメディア環境は大きく変わりました。スマホ・ゲーム・アニメなどです。本はアナログなツールですが、「自分の力で読み・想像する」ことにより、他者理解、想像力といった、自分で物事を考える力を養ってくれる唯一のメディアです。私たちは絵本を伝えることにより、社会の未来をつくるこども達の成長の一助となりたいです。代表取締役 中島英昭 

※このページの情報はすべて2022年1月現在の情報です。