＜目的＞夜まで営業しているヘアサロンがなく、また休日にヘアサロンで時間を潰したくないという潜在的なニーズが存在していることに気がついたた。既存のお客様の中で、仕事等の理由により予約に間に合わない方が一定数おり、このことから受付の締め切りが早すぎてお客様のニーズとギャップがあると考えた。
＜内容＞24時まで営業し、深夜でも平日に髪を切ることが可能に。「ぐっすりナイトパック」（詳細は後述）等、日中・休日ともにヘアサロンに来ることが困難なお客様に向けての深夜向け特別メニューも展開。平日夜間向けのサービスを提供することにより、「平日の夜に髪を切り休日はゆっくり過ごしたい」という潜在的な需要を取り込んでいる。

・売上の上昇
サービスを開始して以来、売上が毎年10％以上の幅で上昇を続けている。
・新規顧客の獲得
サービス開始前に獲得していた新規顧客が7名だったのに対し、サービス開始後に獲得した新規顧客は倍以上の15名となった。
・商圏の拡大
深夜まで営業しているヘアサロンという希少性から、岡崎市内のみならず市外からのお客様が増加した。

直近の例を挙げると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりリモートワーク等が増え、働く場所や時間を選ぶことができるようになり、その結果として個々の時間の使い方を変えられるようになった。前述の通り、「ヘアサロンは休日に行くもの」「日中の利用に限られるもの」という従来のヘアサロンに対するイメージを払拭し、「一日の終わりにヘアカット」「おやすみヘッドスパ」（帰宅したらシャンプーもブローもせずに寝るだけ）ということも可能になる。どの時間帯に髪を切るかということについて選択肢を広げた当店のこのようなサービスは、現代社会において注目されているQOLの向上にも資すると考えている。

一昨年、昨年、今年と、深夜時間帯に訪れるお客様の数は着実に増えている。これは夜に髪を切るというサービスが一過性のものではなく市民権を得ているという証左でもあり、ヘアケアだけでなく忙しい現代人の生活の効率化をサポートする一助となっていることは確信できる。一方で通常のヘアサロン同様昼間の営業も行っているので、これまで通り昼のおしゃれ客のニーズにも応えており、二つのターゲット層にアプローチできるという強みを持っている。
現在はインスタグラムのアカウントも開設してサービスをより広範に発信することにより、さらに多くの顧客を取り込む試みを行っている。

仕事に追われ、結婚式前夜まで髪を切ることを忘れてしまい、深夜営業の美容室を検索したところキラリさんを見つけました。ヘアカットだけでなく疲れた私の顔を見てフェイシャルエステも行ってもらい、翌日の披露宴は最高の思い出となりました。(29歳男性)