企業等データ
設立 | 昭和43年5月 |
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所在地 | 愛知県豊川市御津町西方中屋敷35番地 |
従業員数 | 29人 |
URL | https://sasicco.co.jp/ |
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資本金 | 1,850万円 |
TEL | 0533-76-4181 |
事業者紹介
創業100年超の老舗武道着メーカー
創業は大正10年。三河地方の木綿生地を使った機屋の工房としてスタートし、丈夫で質の良い三河木綿の刺し子織の特製を活かし、日本の伝統文化である武道衣の製造を行っている。
愛知県三河地域は、丈夫で質の良い綿織物の産地として発展してきた。この地域資源でもある三河木綿の厚手の刺し子織は、織りの凹凸により丈夫であるばかりでなく、耐火性、保温性、吸湿性に優れ、肌触りも良いという特長がある。この特性を活かし、長年培った刺し子織を扱う職人の高い技術で製品づくりをしている。
サービスの経緯と目的
伝統の三河木綿刺し子織と職人の技術伝承
近年の少子化の影響により武道人口が減少、武道着の需要が低くなり三河木綿刺し子織と職人の技術伝承のため、これを補完する第二の柱の構築が求められた。職人が武道着の製造工程で出るハギレで自分用のお弁当バッグを制作していたことがきっかけとなりバッグ類に着目、変わりゆく時代のニーズに応えるため、三河木綿刺し子織を使用したバッグブランド「sasicco」を立ち上げた。創業当初から培われてきた刺し子織を扱う職人の手仕事で生地をカットし、丁寧に縫製して、丈夫な製品を作る技術が活かされたバッグには、武道に携わらない方にも、日本の伝統である武道の精神を日常生活で感じてもらいたいという想いが込められている。
サービスの特徴と独自性
武道着をつくる中で磨かれた確かな技術と無駄を出さないSDGsな取り組み
武道着に使われる厚みのある刺し子織生地は、表面にふっくらとした凹凸が並ぶのが何よりの特徴。その厚みと丈夫さゆえに機械では美しく仕上げられず、バッグとして美しく仕上げるには高い技術が必要となる。長年武道着を作る中で培われた確かな技術から生まれる伝統素材を使用した商品は、丈夫で軽く高品質であることが魅力だ。
そして生地の無駄を出さないSDGsな取り組みで、新たな付加価値を付けた商品を生み出している。裁断の度に、その都度パターンの組み合わせを再考し、常に無駄が出ないようにしているが、どうしても出てしまったハギレはデザインとして有効活用し、オリジナルの1点物として付加価値を付けた商品を作っている。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
三河木綿刺し子織のニーズ拡大 世界の人々へ日本の伝統を
武道着の素材を、誰もが手に持つ身近な物にしたことで、武道という枠を超えた幅広い世代の新規顧客の獲得に成功。百貨店や大手雑貨店での展開、イベント出展を年50回程行うなど、実績は年々増えている。さらに、大手セレクトショップや有名アパレルブランド、地元大手企業との協業も増えた。世界に誇るmade in JAPAN商品として、G20を始めとする数々の国際会議において、配布資料用のコングレスバッグにも採用された。今後も、弊社商品の流通が三河木綿や刺し子織の認知度を高めることに繋がり、伝統産業や観光産業にも貢献していけるよう更なる活動を続けていく。