企業等データ
設立 | 2001年7月3日 |
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所在地 | 一宮市大和町馬引字乾出14-2 |
従業員数 | 65名 |
URL | https://justmediks.co.jp/ |
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資本金 | 1,000万円 |
TEL | 0586-85-8161 |
事業者紹介
地域の健康を支える会社
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株式会社ジャストメディクスは、2001年に調剤薬局を運営する目的で設立した会社である。現在は一宮市内に「くすのき薬局グループ」として9店舗の薬局を展開している。
弊社は「地域の健康を支える」という取組の一環で薬局業務に加えて地域の高齢者サロンでの健康提案の活動を行ってきた。その活動を通して地域の高齢者が買い物に困っているという課題に直面した。その地域の困りごとを解決するために、2019年に買い物をリハビリに活用するという新しいサービス「くすのきPLUS」を立ち上げた。ここでは買い物をしながら、楽しくリハビリをコンセプトに、ココロもカラダも元気になれる活動を支援している。
サービスの経緯と目的
地域高齢者の買い物弱者を救いたい!
高齢者の方々は、一人暮らしの方も多く、外出する機会も少ない。体が元気であるにもかかわらず家に引きこもることが多くなる。また、免許返納をして車の運転をしない方は日常の買い物に行くことが困難となっている状況である。
「くすのきPLUS」の買い物リハビリサービスは自宅まで送迎を行い、ショッピングセンター内の施設を使い、買い物を通して健康を維持するサービスである。事業対象者・要支援認定者には一宮市のあんしん介護予防事業が適用できる。サービス提供時間は2時間で、買い物リハビリの他に、健康体操、コンディショニングマシーンを使ったトレーニング、iPadを使用した脳トレーニングなどのサービスを提供する。
サービスの特徴と独自性
リハビリに買い物を取り入れた新しいサービス
既存の買い物弱者対策のサービスには、買い物代行サービス、移動店舗販売等があるが、これらのサービスは買い物をする人が沢山の商品の中から自分で考え選択するという自己判断の機会が少なく、高齢者であれば認知能力や情報処理能力を下げてしまう危険性がある。弊社の買い物リハビリサービスは自宅からショッピングセンターまで送迎を行い、自分自身で買い物をしてもらうことで健康的な日常感覚を取り戻す他にないサービスである。この買い物リハビリサービスの提供は、地域高齢者の介護予防が図れるとともに買い物弱者の対策にもなる。また、高齢者の免許返納問題の解決や引きこもりがちな高齢者が活動的に過ごせるための社会参加につながる新しいサービスである。
サービスにおける生産性向上のポイント
買い物リハビリ利用者増加と、職員のモチベーションアップ
2019年6月に開始した買い物リハビリサービスの利用者数は、徐々に増加しており、直近3ヶ月は平均5名の新規利用者を獲得している。また、弊社の既存の事業に対する効果としては、買い物リハビリのサービスを行うことにより、薬局が行う健康提案を地域の方々に認識してもらうことができた。弊社の薬局部門では月に約10,000枚の処方箋を応需しているが、その既存の顧客に対し、新しく健康提案ができる場所ができ、服薬指導の幅が広がった。加えて職員に、会社の具体的な地域密着の取り組みを示すことにより、会社も地域の一員というモチベーションアップが図れ、既存職員の定着率や新規職員の採用率の向上につながった。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
地域高齢者の自立を促進
買い物リハビリサービスは、地域高齢者の心身の健康維持に役立ち、実際に高齢者のアクティビティが高くなっている。買い物弱者の自立した生活を促進することや、閉じこもり高齢者の社会参加を促進することができる。送迎付きのサービスであるため、高齢者の免許返納問題解決の一助となることも期待される。
日本の総人口が減少に転じる中、高齢化は進み続けている。必然的に買い物弱者も増え続けており、この課題に対応するためには社会全体で取り組むことが大切である。
弊社は少しでも高齢者に健康的な生活を続けてもらえるように、このサービスを軌道に乗せるよう最大限の努力を続けていくつもりである。
今後の展望
買い物弱者は今後も増えていく
超高齢社会の中で買い物弱者対策サービスは、この先しっかりと対応していかなければならない必要不可欠なサービスである。しかし、現状では収益性が低いという問題がある。今後は、この課題をクリア出来るような仕組みやノウハウを早急に蓄えていきたい。現状では一宮市内をサービス提供範囲としているが、このサービスを必要としている高齢者は他地域にも多く存在する。先ずは、この地域でビジネスモデルを確立し、取り組みに賛同してもらえる地域コミュニティを作りたい。その後、商業施設や他事業者にもノウハウを提供し、協力・協業しながら、拠点を増やすことでサービス提供範囲を広げていき、買い物弱者である高齢者の健康増進を目指していきたい。