企業等データ
設立 | 1976年4月 |
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所在地 | 岡崎市矢作町市場62 |
従業員数 | 4名 |
URL | http://watanabebeikoku.boo-log.com/e396885.html |
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資本金 | 1,000万円 |
TEL | 0564-31-3660 |
事業者紹介
102年目の新たなる挑戦
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当店は、大正3年創業。昭和51年会社設立。今年で104年目を迎える。
事業内容は、企業給食・飲食店・一般消費者に対し米穀小売業を営む。白米約18種類、店頭精米用玄米約70種類を常備している。
法改正による米販売が自由化され、量販店との競争が激しくなり、売り上げも減少した。それを切っ掛けに販売方針を一般消費者を対象に力を入れる方向に舵を切った。仕入先卸も増やし、さまざまな産地より直接仕入れも開始した。チラシ作りもはじめポスティングによる顧客獲得に力を入れた。その中で、新たなサービスとしてお米BARの米(マイ)ブレンド・米(マイ)カルテサービスを考えるに至った。
サービスの経緯と目的
お好みの味に近づけたブレンド米をお作り致します
食の多様化が進み、お米の消費量が年々減少し、1962年が118㎏だったものが、2016年には、54kgと半減している。
また、量販店と小売店との価格差も広がり経営環境が厳しさを増す中で、五ツ星お米マイスターの資格取得を切っ掛けに、長年培った自店の強みであるブレンド技術を生かし、また、他競合量販店のまねのできないあなただけのオンリーワンオリジナルブレンド米の提供を開始した。
サービスの特徴と独自性
専門店の強みである長年培ったブレンド技術を生かした商品の提案
①お客様に自分のお米の好みをオーダーシートに記入してもらう。硬さ・甘み・粘り・粒形・好みの味付け等を5段階に記入。
②オーダーシートに基づき、五ツ星お米マイスターのブレンド技術を生かし、バーテンダーがカクテルを作るように、個々の好みの味に合わせた、その人だけの米(マイ)ブレンドを約70種類のお米の中から調合(2~4種選択)し、それに合った精米方法・炊き方・保存方法等を提案する。
③ブレンド内容をカルテに記入し次回来店時の味の調整にフィードバックする。
他店では全く実施されていない、その人に合わせた、その人だけのブレンドサービスを提供している。
サービスにおける生産性向上のポイント
商品の精度アップと新規顧客の開拓
米(マイ)カルテにブレンド割合やブレンドの狙いどころを記入することで、食べた時の食感をイメージし易くした。毎回来店時に感想や希望を反映することで、より満足度の高いブレンド米を提供。リピート率も高いことから、顧客の満足度が向上した。
わざわざ遠方からも来店する顧客がいるように、ここでしか買えないという価値を提供することができ、カルテの作成数が1年半で140人以上(内新規客90%)、売上数が、サービス開始前と後で10%以上上昇した。
サービスの成果・社会や地域に対する影響
地域商店街の活性化と米文化の伝承、生産者の意欲向上につなげる
競合他店とは違った、専門知識を生かし、その人個人に合わせてブレンドをするという提供の仕方を、他店や異業種(例えば珈琲店)が応用できることで、売上向上、地域経済の活性化につながる。
ブレンド米についてメディアで取り上げられたことを切っ掛けに、地域農業グループの主催する講演会で近隣住民に対して、「美味しいお米を食べよう」と題し、講演を実施。このような活動を通して、お米生産者と消費者の橋渡しをし、お米の良さを啓蒙することで、お米文化の伝承につなげていきたい。
専門店がよく考えるようになると色々なアイデアが生まれてくるので、そのことを他店の気付きのきっかけ作りにつなげたい。
今後の展望
お米の味へのこだわりから食生活におけるお米の楽しみ方の提案
①料理に合わせたお米やお米の色々な食べ方の提案や、ブレンド技術を生かしたギフトセットなどの新商品の開発を展開していく。
②老人向けや乳幼児向けなど、それぞれの年代に合わせた、食べ易いブレンド米を提案・開発をしていく。
③知っている様で意外と知らない美味しいご飯の炊き方や、炊飯器具や産地による炊き上がりの違いを体験できる、講習会を開催する中で、お米に興味をもち楽しみ方に気づいてもらい、充実した生活を提案していく。